傾聴、それは自己を確立することが大切
当ブログにアクセスいただき、ありがとうございます。
自称、見習い執事でございます。
今回は、初ブログで少し触れた「自己の確立」についてお話したいと存じます。
この話は傾聴にも関わりがあるので、合わせてお伝えいたします。
(初回の記事は下記URLをご参照ください。)
「苦しんでいる人」を必要としてしまう?
傾聴は苦しんでいる人の心の支えになります。
けれども、その気軽さから、苦しんでいる人を傾聴で救済することに快感を覚え、「苦しんでいる人」を必要としてしまうことがあります。
これには落とし穴がございます。
傾聴する→話し手は「救済」される→聴き手は役に立ったと思う→また傾聴を求められる→話し手は「救済」される→聴き手は役に立ったと思う→繰り返し傾聴を求められる→話し手は「救済」されるが、聴き手の精神的負担が増す→傾聴を求められる→会いたくなくなる・・・
という負のスパイラルです。
このような状況に陥ってしまう原因は聴き手自身に愛情飢餓感と自己無価値観があるからだと、心理学博士の古宮昇先生はおっしゃっています。
これ、私だ・・・と思いました。
彼女いない、職場と自宅を往復する日々、帰宅しても「おかえりなさい」と言ってくれる人はいない・・・少なくとも、愛情に満たされた日常は送れていませんね(笑)
自己無価値観。この場合、「自分は人を救済することで価値があるんだ」という考えです。私はそのような考えを持っていませんが、自分に価値があると思ったことがありません。
では、どうしたらよいのでしょうか?
古宮先生は著書(注1)で心理療法を勧められていますが、私は次の方法で解消しようと考えています。
〇愛情飢餓感の私的解消法
・自分の気持ちに素直になる
・人間関係の希薄化を解消する (例:興味のあるセミナーに参加する)
・身近な愛情を感じる (例:声をかけてもらえたことに感謝する)
・自分で自分を傷つけない
・心温まる話題を聞く・読む・話す
・応援される人になる
・自分から愛を与える (例:ギブ&ギブ)
〇自己無価値観の私的解消法
「自分自身に価値があるんだ」と考えられればいいわけで、そのためには、自分に自信をつける必要があります。
ならば、執事・紳士を目指し、もっと自分に自信をつけよう!となったわけでございます。
愛情飢餓感と自己無価値観を解消すれば、自己の確立につながり、ひいては傾聴時に大事となる”共感”(「話し手の気持ちをなるべくあたかも自分のことのように想像して感じること」)(注2)ができるようになるそうです。
私はそのレベルに達していないので、共感については、時が来たらお話しようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
★学習のまとめ★
・傾聴は自己を確立することが大切
・聴き手の愛情飢餓感と自己無価値観の解消が必要
(注1)古宮昇著「マンガでやさしくわかる傾聴」日本能率協会マネジメントセンター 2018年 第8刷。
(注2)同前書 P131。